ご家族様でよく話し合う
まず一番最初に必要なのは海洋散骨を行なうこと、散骨の方法や費用などについて、ご家族様でしっかりと話し合われることです。インターネットなどで情報収集をおこない、海洋散骨を行う・行なわないの選択を含め、できる限り関係する方全員が納得するまで話し合っていただくことをお勧めします。
ご家族様で話し合っていただきたいこと
・ご本人様が海洋散骨を希望していた(いる)か。
・故人様を海洋散骨で見送りたい、という気持ちをご家族様で確認できているか。
・お墓に入らずに(作らずに)散骨をすることについて、ご親族が了承しているか。
・いつ、どこの海に、どのような形で海洋散骨を行うか。
・全部の遺骨を散骨するのか、それとも一部を残して散骨するのか。
・事務的な手続き、散骨業者とのやり取りなどの窓口は誰が担当するのか。 …など
正しい散骨業者の選び方
海洋散骨を行うことが決まったら、次は散骨業者の選定です。海洋散骨で後悔しないためには、どの業者にお願いするかがとても大切になります。もちろん、業者を使わずにご自身で散骨をすることも可能ですが、書類作成などの事務手続きや船の手配、散骨する海域など、確認・調整することがたくさんあります。故人様を見送る気持ちを大切にしていただくために、専門の業者におまかせください。
正しい業者選びのポイント
・チャーター散骨に必要な内航不定期航路事業の届出(旅客船の場合は旅客不定期航路事業の許可)を済ませているか。
・他社の船を仲介して散骨を行う事業者の場合、旅行業の許可を取得しているか。
・その他の関連法規を順守して営業しているか。
・プランの説明や料金体系が明確で、分かりやすいか。
・事業者のホームページ以外に紹介されているメディアや情報サイトがあるか。
・電話やメールの問い合わせにきちんと対応できているか。
・親身になって対応してくれているか。 …など
航(わたる)は届出・文書管理を徹底
海洋散骨の航(わたる)は、人の運送をする内航不定期航路事業の届出、完全管理規程・運送約款の策定、船員手帳の携行、航海日誌の記載・保管など、営業上必要な許可および届出、文書の作成・保管管理などを徹底して、安全な運航を心がけています。どうぞ安心してご利用ください。
しっかり相談する
海洋散骨を依頼する散骨業者が決定したら、散骨当日までに気になる点はすべて相談しておくことが大切です。しっかり相談せずに、散骨の当日に「こんなはずじゃなかった」という結果になることは絶対に避けたいところです。こちらによくあるご相談内容を紹介しますが、海洋散骨の航(わたる)については、よくあるご質問ページをご確認いただくか、直接お問い合わせください。
お墓から取り出した遺骨を散骨したい
(墓じまいからの海洋散骨)
業者によっては、墓じまいも取り扱っている場合があります。
火葬場に直接遺骨を引き取りに来てほしい
恐らくほとんどの散骨業者が対応しています。場所によっては引き取り料金が発生することがあります。
故人様が好んだ食べ物や飲み物、花々で送りたい
周辺環境に配慮して、できる限りの対応を検討します。対応できない場合でも代案を提案してくれる業者は親切な業者と言えるでしょう。
食事や宿泊する場所を紹介して欲しい
出港場所と周辺エリアについてよく知っている事業者であれば、おすすめを紹介してくれます。
海洋散骨当日までに散骨業者とのコミュニケーションを密にすることで、不安を感じることなく海洋散骨を無事に行うことができます。業者としても、お客様に後悔しない散骨をしていただくために、対話をすることがとても大切だと思っています。
また会える場所を決める
海に遺骨を撒いてしまうと、手を合わせる場所がなくなって寂しい、という声をたまに聞くことがあります。私たちは海を大きな墓標として、三回忌・七回忌などの節目の年に散骨を行った場所へまた訪れていただくようご提案しています。
船に乗って散骨ポイントへ向かうお参りクルーズも良いのですが、散骨ポイントを望む場所で海に向かって手を合わせるだけでも構いません。ご家族様で故人様にまた会いに行く日、会える場所を決めておくことで、「散骨して終ってしまった」という寂しさを感じることなく、前向きな気持ちになります。
海洋散骨で後悔しないために…
海洋散骨をしたことで後悔する方もいらっしゃれば、反対に諸事情があって海洋散骨をしなかったことを後悔し続けている方もいらっしゃいます。どちらであってもご家族様に悔いが残るということは、とても残念なお話です。
当然、家族様で検討された結果、当社(海洋散骨の航)以外の散骨業者をお選びいただくこともあると思います。それでも私たちは、自社が選ばれることよりも、最終的に海洋散骨をされるご家族様に悔いが残らないことがいちばん大切だと思っています。
自社サービスへ誘導するために、他社の悪いところやトラブルを掲載している情報サイトや、根拠のないランキングサイト、インターネットの評判や口コミはあくまで参考程度にしていただき、実際に散骨業者と連絡を取って、ご自身で確かめられてから決定することを強くお勧めします。